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二次補正

 今週1人1万2千円の定額給付金などの景気対策を盛り込んだ平成20年度第二次補正予算が成立しました。衆参両院の議決が割れて両院協議会が2日に渡って開かれるという展開の末、政府与党の原案が通ったのです。ここ数日国会でも日程がなかなか確定せず、私も会議に備え深夜まで国会で待機するという場面もありました。

 
 今回の第二次補正予算は、追加的な景気対策を目的としたものであり、中身は大きく次の二つに分かれます。まず半分は、期間限定の景気刺激策で、高速道路料金引下げ、出産子育て支援、介護事業の人材確保などです。そして残り約半分は、議論の多い2兆円の定額給付金。両方で総額にして4兆7千8百億円の規模になります。

 国会の審議ですが、まず衆議院では民主党の対案(修正案)が否決され、政府案が原案どおり通過しました。一方、参議院では、民主党が予算案を修正して、定額給付金部分を削除した内容の修正予算案が成立しました。衆参の意見が分かれ両院協議会が開かれましたが整わず、結局予算として成立したのは政府原案のほうでした。

 この二次補正、もとはといえばわれわれ民主党が昨年のうちから臨時国会への提出を要求していたものです。ところが麻生内閣は、昨年11月に出せたはずの予算案を先送りして、年明けの通常国会に提出してきました。つまり、この二次補正の審議は、当初見込まれていたより1ヶ月以上も遅れて始まったということになります。
 
 
 今回二次補正を審議するにあたり我々が意を用いたのは、悪化する経済の情勢にいかに迅速に手を打つかです(政府与党に対して昨年のうちから二次補正の提出を要求してきたのも、そのような意図のあらわれでした)。しかし麻生内閣が定額給付金を盛り込み提出してきた補正予算を前にして、我々はジレンマに突き当たります。

 予算案は通常一括で採決するので、定額給付金を含めた全体について賛成するか反対するかしかないのです。ここでもし、定額給付金について十分な審議時間をとろうとすると、補正予算の成立が遅くなってしまいます。逆に、政府案にそのまま賛成すると、国民の間に反対が多い定額給付金にまで同意してしまうことになります。

 悩んだ末の答えは、定額給付金の部分を政府の予算案から削除し景気対策本体だけを成立させることでした。それは、与野党対立の中で、妥協できるところだけでも与党と合意し、日本を前に進めようという試みでした。予算案が参議院で修正された上可決されたのは、現行の日本国憲法が制定されて以来初めてのことだそうです。


 残念ながら与党は我々の歩み寄りに応じることなく、定額給付金の入った二次補正が成立してしまいました。至極あたりまえのことですが、今回の定額給付金は麻生さん個人のお財布から支払われるわけではありません。これはあくまでも私たち国民が納めた税金の使い道の問題だということを、改めてご理解頂きたいと思います。